食品添加物は、大きく四つに分かれます
指定添加物
- 1957年の森永ヒ素ミルク事件により、厚生労働大臣が指定した添加物以外使用禁止になりました。森永ヒ素ミルク事件では、製造段階で添加物が不純物(ヒ素)の多い製品に格下げされた事が主な原因でした。
内容は合成された添加物と天然の添加物があります。
新しい添加物は合成、天然に関わらず厳しいテストを受け、この指定添加物として『指定』を受けなければなりません。
古い天然添加物は既存添加物と、天然香料、一般飲食物添加物として分類されています。
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既存添加物
- 以前は主に天然添加物と呼ばれていた添加物が主です。
当時は表示義務もなかったので、『天然添加物は安全』『それに対し合成添加物は…』との誤解を生むとも認識され、現在の既存添加物という名称に落ち着きました。
実はこれらの添加物は適正な安全審査をされずに入れられたので、現在でもこれらは安全評価の対象として厚生省生活衛生局食品化学課から時折調査研究の結果が発表され、安全性が検討され続けています。
天然香料
- 香料は天然香料と合成香料に分かれますが、合成香料は指定添加物に入るのでここでは天然に精製された農産物である天然香料となります。
主に柑橘類の果物から圧搾して抽出した物や、花から有機物を使い科学的に抽出したものに分かれます。
一般飲食物添加物
- 一般家庭でもに広く利用されるトマトやにんじんなどのジュース、オレンジやストロベリーなどの果汁、寒天、ココア、小麦粉、サフラン、ゼラチン、ナタデココ、卵白など。
またコラーゲンやクロレラ抽出液も含まれます。
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